チェルシーが逆転勝利を収め、ウェストハム・ユナイテッドを2-1で下してプレミアリーグのトップ4に返り咲いた。
ブルーズは前半で優勢に試合を進めたものの、ジャロッド・ボーエンがミスを突いて得点し、ハーフタイムを1点ビハインドで迎えた。
エンツォ・マレスカは後半早々に複数の選手交代を行い、それが功を奏した。ペドロ・ネトが1時間過ぎに同点ゴールを決め、その10分後にはコール・パルマーのシュートがアーロン・ワン＝ビサカに当たってゴールに入り、逆転に成功した。
2つの変更
エンツォ・マレスカは、マンチェスター・シティに1-3で敗れた試合から2つの変更を加えた。フィリップ・ヨルゲンセンがロベルト・サンチェスに代わってゴールを守り、トシン・アダラビオヨがトレヴォ・チャロバーに代わり先発に名を連ねた。
最初の決定機は試合開始から15分後に訪れた。ニコラス・ジャクソンが深い位置から走り込み、ノニ・マドゥエケにパスを供給。イングランド代表のウインガーはドリブルでボックス内に侵入し、左足で強烈なシュートを放ったが、惜しくもファーサイドのポストをかすめた。
ウェストハムは反撃に出て、一時的にプレッシャーを強めた。この間、ボーエンがコーナーキックからヨルゲンセンにニアポストでのセーブを強いる場面があり、その後アンディ・アーヴィングがペナルティエリア外からのボレーシュートをクロスバーの上に外した。
しかし、ボール支配率ではブルーズが上回り、パルマーがシュートをバーの上に外した直後、ホームチームの巧みなビルドアップからリース・ジェームズのダイレクトクロスにマルク・ククレジャが頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。
圧力は次第に高まり、モハメド・クドゥスの不用意なパスを奪ったマドゥエケがウェストハムの守備陣に仕掛け、エンソ・フェルナンデスにスルーパスを送った。フェルナンデスは素早く足を調整してコントロールし、シュートを放ったが、惜しくもファーサイドのポストを外れた。
さらに、ウェストハムのクリアミスからジェイドン・サンチョがゴール前に鋭いグラウンダークロスを送るなど、先制点を狙い続けた。
アウェイのウェストハムが先にチャンスを作った。前線へのロングボールにクドゥスが抜け出したが、シュートは正面に飛び、ヨルゲンセンが難なくセーブした。
先制点
その直後、チェルシーのカウンターからサンチョがシュートを放つも、カーブをかけたボールは枠を捉えられず外れてしまった。そしてその1分後、ウェストハムが試合の均衡を破った。
チェルシー陣内深くでのパスがボーエンの足元に渡ると、彼はペナルティエリアの端から低く鋭いシュートを放ち、ゴールのファーサイドの隅に決めて1-0とした。
このゴールは前半42分に生まれたが、チェルシーにも同点のチャンスが残されていた。パルマーが約25ヤードの位置から放ったフリーキックは完璧な軌道でゴールのトップコーナーに向かったが、アルフォンス・アレオラの見事なダイビングセーブに阻まれた。
マレスカは後半開始早々に動き、52分にマルク・ギウとネトを投入。ジャクソンとサンチョに代えて新たな攻撃オプションを加えた。
再開後もウェストハムは攻撃の脅威を保ち、エメルソンがシュートを放つも枠を外れ、さらに流れるようなプレーからボーエンがゴールを狙ったが、シュートはブロックされた。
そして60分、クリストファー・エンクンクとマロ・グストがマドゥエケとジェームズに代わってピッチに投入された。この交代選手たちが同点ゴールの鍵を握ることとなった。
逆転劇の完成
ボールは右サイドに展開され、ネトがカットインしてファーポストに向けて鋭いクロスを送った。ギウのジャンプが守備陣を惑わせる中、ククレジャが折り返し、エンソがシュート。これはブロックされたが、こぼれ球がネトの足元に転がり、至近距離から押し込んで同点に追いついた。
VARによる長いチェックが入り、ギウがククレジャにヘディングで渡していないか確認されたが、問題なくゴールが認められた。
さらに10分後、ついに逆転。ブルーズのプレッシャーが実を結び、パルマーがペナルティエリア左から鋭く切り込む。彼の強烈なシュートはワン＝ビサカに当たって軌道が変わり、アレオラの頭上を越えてファーコーナーに吸い込まれた。
ブルーズはさらに追加点を狙い、立て続けに決定機を迎えた。トシンがフリーキックからヘディングシュートを放ったが、アレオラに弾かれる。そしてパルマーの20ヤードからのカーブシュートはネットを揺らしたものの、スタンション（ゴールの支柱）に直撃し惜しくも得点とはならなかった。
チェルシーは試合終盤にかけて試合をうまくコントロールし、アディショナルタイム直前にはネトがエンドライン際から折り返し、ギウが3点目を狙ったが、シュートを打つことができなかった。
しかし、ウェストハムはすぐにカウンターを仕掛け、クドゥスが至近距離から決定的なシュートを放とうとした。しかし、トシンの驚異的なブロックに阻まれ、同点ゴールとはならなかった。
アディショナルタイム7分には、マヴロパノスがロングシュートを放つも、ヨルゲンセンが難なくセーブ。ブルーズは最後までリードを守り抜き、貴重な3ポイントを獲得した。
試合結果の意味
この2-1の勝利により、チェルシーはプレミアリーグのトップ4に復帰。5位マンチェスター・シティに2ポイント差をつけ、3位ノッティンガム・フォレストとは4ポイント差に迫った。
今後の日程
次戦は土曜日、FAカップ4回戦でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンと対戦。
その後、2月14日（金）には、同じブライトンとのプレミアリーグ戦が再びアウェーで行われる。
試合詳細
チェルシー
スタメン:
ヨルゲンセン; ジェームズ (c) (グスト 60)、トシン、コルウィル、ククレジャ; カイセド、エンソ; マドゥエケ (エンクンク 60)、パルマー (チャロバー 87)、サンチョ (ネト 52); ジャクソン (ギウ 52)
サブ (未出場): サンチェス、アチャンポン、デューズベリー＝ホール、ジョージ
ゴール: ネト 64, ワン＝ビサカ OG 74
警告: ジェームズ 57, エンソ 67, パルマー 68
ウェストハム・ユナイテッド
スタメン:
アレオラ; ワン＝ビサカ、クファル (マヴロパノス 72)、キルマン、クレスウェル (ルイス・ギリェルメ 87); エメルソン (スカーレス 71)、アーヴィング (オーフォード 77)、ソウチェク、ソレール (イングス 77); クドゥス、ボーエン (c)
サブ (未出場): ファビアンスキ、フォデリングハム、ケイシー、ロドリゲス
ゴール: ボーエン 42
警告: アーヴィング 75
主審: スチュアート・アットウェル
観客数: 39,459
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